花粉症の原因としてトップバッターに挙げられるのがスギ花粉で、その次に挙げられるヒノキのピーク時期が3月頃。2つの花粉のピークとなる4月、3月は花粉症の方にとっては魔の時期。
ですが油断してはいけません。秋も花粉が飛散する時期なのです。ここでは秋の花粉の飛散時期を上手に乗り切るための対策をご紹介していきます。
花粉症は春だけじゃない
2018年の花粉症対策はもう終わったという方もいらっしゃるでしょう。ですが、花粉症は春だけではありません。春の花粉ほどではありませんが、秋も花粉症の多い季節なのです。
春はスギ花粉やヒノキの花粉が多く飛散する時期ですが、秋にはキク科のブタクサやヨモギ、クワ科のカナムグラ、ススキやアシなどイネ科の植物も秋の花粉症の原因となりえます。
これらの花粉が飛散するピークは以下のような時期となります。
スギ花粉:10月から12月(第二のピーク)
ブタクサ:9月
ヨモギ:9月
カナムグラ:9月から10月
ススキ:8月から10月(第二のピーク)
アシ:8月から10月(第二のピーク)
対策は鼻粘膜を中心に
ブタクサやヨモギ、ススキの花粉では鼻の症状に加え目の症状、肌のかゆみなどがでてきますが、花粉症対策としては鼻粘膜を中心に対処していきましょう。
鼻に現れる花粉症は「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」の3つ。鼻に花粉が入るとヒスタミンやロイコトリエンといった成分が体内で放出され、これが神経や血管に刺激を与えることで症状が出てきます。
例えば知覚神経が刺激されるとくしゃみの症状が。知覚神経が刺激され分泌腺へと伝わると鼻水が。鼻甲介が刺激されて炎症を起こすと鼻づまりの症状が現れます。
主な対策としては鼻粘膜を刺激するような食べ物、具体的には胡椒や唐辛子などの香辛料を避けるようにしましょう。また、タバコの煙も症状を悪化させる原因になります。
また、家の中へ花粉が入り込まないように窓を閉めること。部屋の中を濡れた雑巾、布巾で拭き取るなどして花粉がまわないようにしていきましょう。
鼻呼吸の大切さ
人のからだは呼吸のほとんどを鼻でするようにできているそうです。ですから鼻水、鼻づまりを起こしていると身体に悪いということになりますね。
口呼吸だけをしていると喉が乾燥してしまいます。鼻呼吸は喉を乾燥させない仕組みを持っているので、鼻呼吸の方が自然な形の呼吸ということになります。
鼻は空気清浄機でもある
ご存知のように鼻の中には小さな毛と湿った粘膜があります。これらのフィルターが空気中のホコリや細菌を絡め取り、ゴミとして排出する仕組みがあります。口呼吸ではこの仕組がないためにホコリや細菌を直接体内へ取り込むことになってしまいます。
鼻は加湿器でもある
鼻は加湿器の代わりにもなります。冬の乾いた空気の時期、口で呼吸をしていると喉が乾いたり、喉を冷やしたりしてしまいます。これを防止するために鼻呼吸がいいのです。鼻呼吸では空気が鼻の穴を通過する時に適度な湿度を与えてくれ、空気も軽く温めてくれるので喉が冷えてしまうこともありません。
くしゃみや鼻水の症状をいつまでも続けていると、鼻をこすってしまって粘膜を傷つけてしまう可能性もあります。しっかり対策して症状を抑えていきましょう。
まとめ
春だけではなく、秋の花粉症対策もバカにはできません。家の中では窓を閉めたり、濡れ雑巾で掃除をして対処する。外出時にはマスクやメガネなどでからだの中への花粉の侵入を防いでいきましょう。
秋も花粉症対策をしっかり行い、秋をうまく乗り切ってください。