「さつき」と「つつじ」って、よく似てるな~と思っていたら、さつきはつつじの仲間なんだそうです。両者の違いはつつじが4月頃に咲くのに対し、さつきが咲くのは6月頃。
そんな「さつき」と「つつじ」の違いについて詳しく見ていきましょう。
さつきについて
さつきは元々は山奥の岩肌によく生えていたものだそうで、その珍しさから盆栽などにして楽しんでいる人もいるそうです。
つつじに比べて花は小さめで5月の中旬から6月の中旬頃に花が咲き、
オレンジ色の紅赤色のさつきが多いです。
あと、おしべが5本のことが多く、ここもつつじとの違いになりますね。
花の咲き方は一週間ほどかけて次々に開花していく場合が多く、
一株すべてが同時期に咲くつつじとの違いもここにあります。
以上をまとめるとさつきは
・5月中旬から6月中旬に花が咲く
・色はオレンジ色や紅赤色
・おしべが5本のことが多い
・一週間ほどかけ順次咲いていく
が特徴となります。
つつじについて
先に「さつき」の特徴をお伝えしたので、つつじの特徴は
・4月上旬から5月上旬に花が咲く
・色は白、赤紫、ピンク色
・おしべが5本以上のことが多い
・一株同時に咲く
となります。
以上をまとめると花や葉っぱ、樹高など全体的に大きさなものがつつじ。
全体的に小さめなのがさつきということになります。
つつじは湿気が苦手でさつきは湿気にも感想にも強いという特徴がありますが、
それについては次のコンテンツで触れてみます。
「さつき」と「つつじ」の見分け方
さつきとつつじについて4つの特徴を挙げてみましたが、
細かいところでは多くの違いがあります。
この2つは元々は同じ仲間なので似ているのは当たり前なのですが、
それでもある両者の違いについて少し触れていきます。
全体的に小さめなのがさつきと言いましたが、さつきの葉っぱは硬く
つつじの葉っぱは軟らかいという違いがあります。
さつきの樹高が1メートル程度なのに対し、つつじは5メートルから
10メートルほどになる木もあります。
面白いのが両方とも5月頃に新芽が出るのですが、つつじが花が咲いた後に
新芽ができるのに対し、さつきは新芽ができた後に花が咲くところ。
花が咲いた時に新芽があるかどうかでどちらか判断をすることができます。
毒のあるつつじに注意
私が子供の頃にはつつじの花をもぎ取り根本の蜜を吸うという遊びをしていました。
現代っ子はこれを知らないようですが、この遊びを教えてあげることも問題です。
なぜなら毒性のあるつつじがあるからです。
レンゲツツジという品種がありますが、この品種にはグラヤノトキシンや
ロドジャポニンという毒性の強いつつじがあります。
これらのつつじには最悪の場合、呼吸停止や痙攣などをおこす可能性があり
その他ツツジ科の植物でホツツジやイソツツジ、アゼビなども毒性があります。
出典:レンゲツツジ
まとめ
さつきとつつじは元は同じ仲間なので間違えたからといって、
それほど恥ずかしがることはありません。
両者の大まかな違いを知っておき、必要があれば図鑑を紐解いて
調べていけば誰にでも判断することはできるでしょう。
注意しなければいけないのはつつじの蜜を吸う遊び。
レンゲツツジのような毒性のあるつつじもあるので万が一のことを考え
つつじの蜜は吸わないように教えたほうがいいでしょう。