私は昔から疑問に思っていることがありました。
それは西本願寺と東本願寺についての違いについて。
なぜこんなにも近くに二つの寺があるのか?
両者にはどのような違いがあるのか?
以前から持っていた西本願寺と東本願寺の
違いについて詳しく解説してみたいと思います。
西本願寺と東本願寺ができた経緯
西本願寺も東本願寺もどちらも京都の名所。
観光地として人気のある場所です。
では、この二つのお寺の違いは何なのか?
実は両者はどちらも本願寺ではあるのですが、
お家騒動が元で二つに分かれてしまったのです。
西本願寺と東本願寺の元となる龍谷山本願寺という
お寺がありましたが、住職が亡くなり跡継ぎ問題が発生。
亡くなった住職の遺言では豊臣秀吉の三男(准如)を
継がせるよう書かれていました。
しかし、周りの反対から臨時的に住職になっていた
長男(教如)とともに三男(准如)らを追放。
追放された准如は徳川家康と親しくなり
東本願寺を建てました。
もともとあった龍谷山本願寺は西本願寺となり
現在に至るという経緯になります。
では、両者の違いはどのようなところか?
次のコンテンツで詳しくご説明していきます。
西本願寺と東本願寺の違いとは
まずは西本願寺から。
西本願寺は浄土真宗本願寺派で世界遺産にもなっています。
日本で最も古い能舞台「北能舞台」があるのも西本願寺です。
誰でも無料で参拝することができますが、帰敬式、
初参式は有料です。
こちらが北能舞台。
出典:本願寺北能舞台
特別拝観の時以外の日は非公開となっています。
見どころとしては唐門。
とても豪華な装飾が施されていて龍や獅子、麒麟など
空想上の動物が透かし彫りされています。
出典:唐門
次に東本願寺です。
東本願寺は真宗大谷派で御影堂は世界最大面積の木造建築物で、
ミシュラングリーンガイドにも掲載されています。
見どころとしては阿弥陀堂門があります。
阿弥陀堂門は誰でも参拝できますが、帰敬式、
真拝収骨などは有料です。
両者は元々同じ浄土真宗。
大きな違いはありませんが、細かなところで言うと
いくつかの異なる点があります。
例えば、
・西本願寺では「ナモアミダブツ・・・」
・東本願寺では「ナムアミダツツ・・・」
・阿弥陀如来の後光の本数が多い西本願寺
・阿弥陀如来の後光の本数が多い東本願寺
これら二つが主な違いといっていいでしょう。
特に浄土真宗東西の違いはよく見てみないと
気付けないかもしれません。
出典:obousan.jp
まとめ
西本願寺を建てたのが豊臣秀吉。
東本願寺を建てたのが徳川家康ですが、
お家騒動が原因で二つに分かれてしまったお寺。
どちらも素晴らしい寺院なので、チャンスがあれば
どちらも参拝されることをおすすめします。